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一生モノのレザージャケットが欲しい!選び方とメンテナンス法の全て


レザージャケットの選び方

タフでワイルドな魅力をもつレザージャケット。今年こそは1着欲しいと、毎年思うもイマイチ踏ん切りがつかない。そんな悩みを解決する記事です。どうしたら一生モノと呼べるレザージャケットに出会えるか。その選び方や付き合い方を紹介します!

    目次
  • 1.レザージャケットをして、なぜ“一生モノ”と言わしめるのかを紐解く
  • 2.一生着続けられるのは、トレンドに左右されないオーセンティックなデザイン
  • 3.経年変化はレザージャケットの醍醐味。エイジングする革の選び方
  • 4.定期的な“メンテナンス”、そして“着ること”が、一生モノへの第一歩

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レザージャケットをして、なぜ“一生モノ”と言わしめるのかを紐解く。

人類が石器を手に取った時代、最初に纏った原始的な“革”衣料が、21世紀の今も支持されているのは不思議なものですが、レザージャケットを羽織ると気分が高揚するあたり、動物を追って暮らした石器時代の記憶を呼び覚ます力があるのかもしれませんね。

哲学的な話はさておき、レザージャケットには独特のオーラがあります。着込んでいくことで体型をトレースし、小キズや色褪せも味になって人生の大半を一緒に過ごす相棒へ。そんなプロセスを経たレザージャケットは、持ち主にとって唯一無二の宝物です。

さてレザージャケットは一生モノ、とよく言われますが、果たして本当でしょうか。筆者の私物を引き合いに出すのは厭らしいですが新品から着続けた20年選手、中には40年前や70年前に作られ、日常的に着用できるものも。つまり答えは“イエス”なのです。

当然ながら革は非常に堅牢であり、上質な革ほど日頃のケアや定期的なメンテナンスを継続する限り、半永久的に着用できる素材。つまり普遍的デザインと上質素材、そして愛着という3つが、レザージャケットを一生モノへと昇華する重要な要素なのです。

一生着続けられるのは、トレンドに左右されないオーセンティックなデザイン

他を見回せば、より保温性や軽量性、コストパフォーマンスに優れたアウターはいくらでもあります。またファッションのトレンドも目まぐるしく変化しています。それでも秋冬のワードローブに欲しいアウターの上位に選ばれるのがレザージャケットです。

そのどれもが毎年の秋冬アイテムと上手に調和し、いささかの古臭さを感じさせません。そのワケは、オーセンティックなデザインを選んでいることにあります。これが流行のデザインやシルエットであったなら、これほど長く愛用してはいなかったでしょう。

そのデザインルーツの多くは1930~1970年代に輩出された、ヴィンテージとよばれるレザージャケットです。長い歴史の中でそれぞれの時代を代表する人物が纏い、その時代を象徴する存在になった、オーセンティックなスタイルを挙げてみました。

  • 1.ライダースジャケット
  • 2.フライトジャケット
  • 3.ワークジャケット
  • 4.スポーツジャケット

ライダースジャケット

左右の身頃が重なり合うダブルライダースと、バンドカラーで左右対称のシングルライダースが著名なスタイル。前者は飛行士のレザーコートから派生したもので、遮風性に優れ、転倒時の怪我を軽減するとして1930年頃からバイク乗りの間で台頭。マーロン・ブランド主演の映画「乱暴者」の影響で“ワイルド”な革ジャンの代名詞になりましたね。

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一方シングルライダースは、バイクレース用のツナギを上下でセパレートとしたのが始まり。首を動かしやすいバンドカラーや空気抵抗の少ないシンプルなデザインが特徴です。フロントのファスナーは、開けても閉めてもサマになり、Tシャツ×ジーンズはもちろん、シャツやウールパンツなどと合わせた、綺麗めなコーディネイトにもハマります。

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フライトジャケット

ミリタリー由来のレザージャケット。その代表格として双璧をなすのが1940年代に米陸軍航空隊のパイロットが着た「A-2」と、1940年から今も支給が続く米海軍の「G-1」でしょう。前者はスティーヴ・マックィーンの映画「大脱走」で有名。ヴィンテージは状態の良いものを探すことが難しいので、忠実に再現された復刻盤がオススメです。

かたやG-1はトム・クルーズ主演の「トップガン」で大ブレイク。また最近では「シンゴジラ」で石原さとみさんが着用したことで、最注目を浴びています。運動性に秀でた複雑なパターンとムートン衿が醸す無骨な雰囲気は、まさにミリタリージャケットの真骨頂。こちらも復刻盤がありますが、比較的安価で入手できる現行品も捨てがたいです。

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ワークジャケット

ワークウェアというとデニムを中心とした布帛製のイメージですが、ミッドセンチュリー時代のアメリカでは、擦り切れに強く、火の粉を被っても穴が開かない丈夫な素材と遮風性、保温性に秀でたサックコートタイプがワークウェアとして多用されました。クラシカルで、やや上品なデザインは大人のタウンユースにピッタリです。

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スポーツジャケット

ドレスコードが今より厳格だった20世紀中頃に、現在のカジュアルジャケットに相当する“粋な大人たちの遊び着”といったニュアンスでしょうか。手の込んだ裁断や縫製で、デザインは自由。それでいてレザージャケットの機能も果たすものが基本。その中でも有名なのが身頃や背中、衿にムートンファーをあしらった、通称“熊ジャン”でしょう。

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経年変化はレザージャケットの醍醐味。エイジングする革の選び方

映画の衣装で使われるレザージャケットを観察してみてください。ほとんどが使い込まれて、その人物の体型に沿うように皺が入っていることに気づくでしょう。そこまで着込んで経年変化してこそ、レザージャケットの真価が発揮されるのです。これがもし真っさらな新品だったなら、キャラクターの魅力も半減されてしまうハズです。

そんな迫力ある経年変化=エイジングは一朝一夕に生まれるものではありません。もちろん徹底的に着続けることが絶対的条件なのですが、いかに格好良いエイジングを実現できるかは、製品としてどんなレザーの“キャラクター付け”がされているか、によっても左右されます。そのカギを握っているのが“なめし”です。

動物の皮は放置すれば腐敗します。それを食い止めて柔らかさと強靱さを保つ方法が“なめし”です。生の状態を「皮」、製品の状態を「革」と漢字を使い分けるのは両者を区別するためで、まさに皮に革命を与えたものが“革”となるわけです。手法は大きく分けて植物の渋を用いる渋なめしと、三価クロムを用いたクロムなめしが用いられます。

植物なめし

生々しい話で恐縮ですが、石器時代のなめしは捕獲した獣の脳漿や内臓に漬けたものだったと言われています。その後の試行錯誤で生まれたのが、植物なめしです。樹木から抽出した液状の渋をピットと呼ばれる桶に長時間浸け込んだ手法で、すでにローマ時代には革の甲冑などに使われるなど、かなり古い時代から確立されています。

硬さを必要とする革靴のソールやベルト、革小物などに適しており、使い込むたびに味わいのある表情に変化するのが特徴。焼却しても有害物質を排出しないことから、エコロジカルなレザーとしても注目を浴びています。反面、生産に時間と手間が掛かるため、製品価格が高価になったり、激しい経年変化を好まない製品には不向きとされています。

クロムなめし

19世紀のドイツで開発されたなめし法で、三価クロムの液剤と原皮をドラムで撹拌しながら作ります。仕上がりが速く、大量生産に向いていることから現在の革製品にも多用されています。ソフトな質感で着色の発色性が良く、さらに雨などにも強いので極めて実用的ですがその一方で、味が出にくく経年変化に乏しいのが欠点。

コンビネーションなめし

その両者を掛けあわせたなめし法。互いのメリットを上手く引き出すもので、第2章で紹介したジャケットの多くに使われ、コシがあって皺が入りやすく、それでいて着易い。植物とクロム、どちらのなめしに比重を置くかによっても性格が変わり、その絶妙なバランスを具現化するかが、タンナー(なめし職人)の腕の見せ所です。

定期的な“メンテナンス”、そして“着ること”が、一生モノへの第一歩

せっかく手に入れたレザージャケットも手入れを怠れば、その寿命は一気に縮んでしまいます。どんな道具もメンテナンスフリーとはいかず、レザージャケットも例外ではありません。革にとって致命的なのは、油分が抜けてしまうことと、カビやバクテリアによって劣化してしまうこと。最悪の場合、いきなり革が裂けてしまうこともあります。

とはいえ新品のレザージャケットを前に、あまり難しく考える必要はありません。製品段階ではレザーにオイルが染み込んでいるので、1シーズン目はとにかく着続けて自分の体型を覚えさせることに専念しましょう。また人間の体から発せられる蒸気が適度な保湿効果となります。つまり着ることそのものが日常のメンテナンスとなるのです。

ブラッシング

本格的なメンテナンスはシーズンオフのタイミングから。ブラッシングは基本中の基本です。馬毛のブラシなどで表面の汚れやステッチの間に溜まったゴミなどを除去します。これを怠るとコットンのステッチなどが劣化してステッチ切れを起こしたり、バクテリアの温床となることも。シーズン中もブラッシングを習慣づけることがベターです。

オイルアップ

動物は自ら分泌する油で表皮のコンディションを保ちますが、革は外から補給する必要があります。そこで皮革製品に適したオイルの出番。ウェスを使わずに、素手で塗り込めば、体温で温められたオイルが直接、そして素早く革へ浸透するため効果的です。塗り終わったら豚毛のブラシでまんべんなく伸ばし、最後に余分な油分を拭き取ります。

カビ対策

保管は太めのハンガーに掛け、不織布などのカバーを掛けて風通しの良い暗所に安置しましょう。ただし湿気でカビが生える可能性もあるので、1カ月に1回くらいの頻度で暗所から出して状態をチェックしましょう。もしカビが生えていたら水で濡らしたウェスを硬く絞り、拭き取ります。カビ防止剤入りのコンディショナーを塗るのも効果的です。

雨に濡れた時のメンテ法

レザーは雨が大敵とはよく聞きますが実は、革が濡れること自体がNGなのではなく“濡れた後”の対処が問題なのです。我々人間もお風呂に入った後にタオルで水分を拭き取ったり、クリームを塗ったりしますよね? それを怠れば皮膚が突っ張る……。革も同じです。濡れた後に水分を吸い取って油分を補充する。これが重要なのです。

レザーの表面に水滴が付いた程度なら乾いたウェスの乾拭きだけで事足りますが、裏地まで染みるほど濡れた場合は、まずタオルにくるんで水分を吸い取るのが先決。完全に乾き切ってしまうと硬化と萎縮が始まってしまうので、生乾きの状態でオイルを多めに塗布します。ハンガーで陰干しし、革が乾いたら余分なオイルを拭き取りましょう。

レザークリーニング

通常のケアでは太刀打ちできないほどの汚れや、長期保存で全体的にカビが生えてしまった……。そんな悲劇を救済してくれる駆け込み寺が、レザー専業のクリーニング店です。レザー専用シャンプーでの汚れ落としからオイル補充、ステッチ補修や色補正など、プロによる本格的なメンテナンスでリフレッシュ。最後の砦として覚えておきましょう

さて、いかがでしたか? 多少値は張りますが、そのレザージャケットに対する初期投資は、着用とメンテナンスというプロセスを経て、やがてお金では決して買うことができない「自分だけの味わい深い宝物」という対価となって、あなたの人生最高のワードローブとなるでしょう。そんな1着と出会えますように!!

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